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台湾その日暮らしが終わり、2018年3月に帰国しました。


by ken1horie
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働き始めて、もうすぐ一ヶ月

 台湾でお勤めを初めて、はや一ヶ月が経とうとしています。日本で働いていた時とは、また感じが違い、日系企業ではなく台湾資本の会社に勤務しているのも、またその違いを感じさせる部分があるのかも知れません。とは言え、かつて働いていた時の感覚が少しずつ戻ってきている様な部分もあり、働くと言う事に対しても、改めて色々と考える部分があります。ただ、幸か不幸か業務が比較的空いている時期に入社したのもあり、色々と社内の事を学びながら、徐々に仕事にも会社にも慣れている感じはしています(ですが、このまま受注がないと、試用期間が終わった時に、解雇される可能性はあるかも知れません)。

 現在私が勤務している会社は、顧客の8割が日本企業と言う事で、上司や同僚に日本語を話せる人も少なくありません。しかし、実際の業務上では英語も必要とされますし、社内での通常会話は中国語よりも福佬話(所謂台湾語)の方が多く耳に入っている環境ですが、これは業種にもよるのでしょう。私自身大学に通っていた時は、福佬話を耳にすることがあまりなかった為に、兎に角少しずつでも覚える必要があるかもしれない、と現在は感じています。ただ、そういった言葉の環境は、本当に各会社によって違うので、自分は偶々そういう会社に入ってしまった、と言う事なんでしょう。

 そして、その言葉で思う事は、改めて自分の中国語のレベルに関して、頭を悩ませてしまう事です。幸いにして、私のいる環境は日本語が通じますし、上司も社長も日本語を使おうとしている部分があります。ただ、私自身は出来るだけそれに頼らない様にしないと、とも感じていて少しでも業務で使える中国語に近づけたいと思っていますし、英語も福佬話も必要な環境ですので、やはりその辺は、少しでも貪欲に吸収して、業務に反映させられれば、と思っています。

 台湾で日本人が働く、となると日系企業にお勤めするか、或いは日本語教師が多いのかも知れません。当然、台湾資本の会社もで働いている場合もあるでしょう。また、その他外国資本の会社で働いている人もいると思います。各会社、其々違いがあると思いますし、特徴なんかもあると思います。私自身は、日本の会社と現在勤務している会社の違いを感じる時もありますが、また変わらないな、と感じる部分もあります。現在勤務している会社で言えば、日本の中小企業と同じく、結局全ては社長の考え次第、と言うか、社長がこうする、と言えばそうなってしまう部分があります。良し悪しはさて置いても、そういう部分にはある程度慣れているのもあり、仕方ないな、と割り切ってしまう部分は私にはあります。

 また面白いな、と思ったのは上司に対して「早く台湾の仕事のやり方に慣れたい」と言ったところ、上司は「台湾の仕事のやり方に慣れたら老闆(社長や会社経営者の事)になれるよ」と笑いながら返された事でしょうか。確かに台湾の場合、優秀な社員は会社からそのノウハウを早く吸収して独立してしまう場合が、少なくない様です。しかし、そういうのも、また解るような雰囲気はあります。私自身が今後どうなるのか、は判りませんが、少なくとも暫くは、現在勤務している会社のお世話になりそうな気がします。

 さて、最後にまた言葉の事について。
 よくよく考えると、バブル崩壊前までは、或いは崩壊直後暫くの間は、日本の場合はその市場規模からして、日本語だけでそれなりに商売が出来たんですね。今でも出来ない事はないでしょう。しかしながら、台湾の市場規模を考えた場合、やはりビジネスに於いては国外に市場を求める必要もあり、外国語の必要性を感じます。英語しかり、日本語しかり(とはいえ、日本語が必要とされるのも、この先あまり長く続かない様な気もします)。また、現在勤務している会社は中国に支社や工場がある為に、簡体字でのメールのやり取りも必要とします。日常的な会話では福佬話を話します。若い世代も、無理してでも福佬話を話している部分があるのかもしれません、仕事上では。
 それ以外にも、仕事を始めてから思ったことは、日本の客先等からの日本語の文章が、解らない時があるのです。主語は何なのか、その代名詞は何を指しているのか、またその文章に於いて或る物が必要なのか不要なのか。必要があって日本語を中国語に翻訳する場合に、時々頭を悩まします。その様な状態で、相手先に質問をしている私は、多分相手先からは何を言っているんだ?と思われているかも知れません。また、そんなことも理解出来ないのか?と。しかし、曖昧な表現は、或いは書き手のみが理解出来る様な文章は、はたして仕事を行う上で問題がないのでしょうか?それは、日本語だけに限った事ではないと思います。日本語は表現があいまいな言語だと言われがちですが、それは日本語の問題ではなく、その話者や書き手の問題ではないか、と感じる事が少なくありません。

 取り留めなく書いてしまいましたが、台湾で就職した感想は、先ずはこんな感じでしょうか。現在台湾で就職を考えている方には、あまり役立つとは思いませんが、少しでも参考になれば、とも思います。
by ken1horie | 2015-10-29 22:23 | 台湾生活 | Comments(0)