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台湾その日暮らしが終わり、2018年3月に帰国しました。


by ken1horie
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四年間のこと:一年二学期

 一年の二学期に受けた講義は中国史(二)(魏晉南北朝~唐朝の崩壊まで)、世界史(二)(ローマ帝国の分裂からルネサンスの手前まで)、国文(下)、英文(二)、古代基督教歴史與文化、初級水泳、服務学習(一)の合計15単位でした。この二学期は、取りたい科目が殆ど取れなくて、最終的にぎりぎりの15単位になった時に、ホッとした記憶があります。これ以降は、何とか自分が取りたい科目が取れる様になったのですが、どうも一年の時は、科目選択で、思うように自分の取りたい科目が取りにくいみたいです。

 私は外国人学生の為、通識科目選択(日本でいう一般教養的な科目と言えばいいのでしょうか)に縛りがなく(同級生は選択しても、単位として計算されない科目がありました。この学期に選択した古代基督教歴史與文化は、まさにそういう科目でした)、自由に科目を選べた為に、何とか規定の15単位に達する事が出来ました。
 中国史(二)は、中間テストの結果が非常に悪く、追加でレポートを書き、それでも最後は、それなりの成績で終わりました。追加で書いたレポートの出来が良かったみたいで、それに助けられました。
 世界史(二)は、討論も少なくなく、その討論用の資料も英語の物で、かなり頭を悩ませた記憶があります。また、その資料を基に小レポートが5回、グループレポートが2回と、この一年生の二学期は、主に世界史(二)に注力していた学期でもありました。確かに私の英語力は高くないのですが、それでもこの講義を通して、少しは読めるようになったことは間違いありません。
 国文(下)と英文(二)は前学期の続きと言える科目で、教授と講師も変わらなかった為に、前学期の方法を思い出しながら対応しました。
 古代基督教歴史與文化は、世界史(二)の内容が、キリスト教を理解している方が解り易いだろうと思って選択した科目なのですが、非常に面白い講義内容で、キリスト教に対する基礎知識を得るには最適でした。また、この講義の内容が、この後に台湾史の講義の中で、かなり役に立ちました。台湾史研究にはキリスト教の影響を無視できない部分があり、最低限のキリスト教の知識が必要なのも、この後に知る事となりました。
 初級水泳は、単に自分は当時クロールが出来なくて(平泳ぎしかできなかった)、それをなんとなく克服できればいいな、という軽い気持ちから選択しました。実際、この科目を選んで以降、水泳は私の日常的な運動の習慣となって、今でも週に数日は泳ぎに行っています。そして、台湾人は泳げる人があまり多くない為に、下手でも恥ずかしくないのです。おかげさまで現在はクロールで泳げるようになりました。
 服務学習(一)は、所謂サービスラーニングと呼ばれているボランティアクラスと言えばいいでしょうか。この服務学習(一)は、文学院の掃除でしたが、必修科目でもあるので、やることはやっておきました。こういう科目を落とすと、後々面倒だろうな、という心理が働いていたのも、大きいと思います。

 一年生二学期は、そんな形で終了しましたが、やはり一学期に比べて慣れた部分もあり、一学期ほどの辛さはありませんでした。講義内容も段々と聞き取れる様になり、そうなってくると、講義に面白さも感じる様になりました。また、講義にはシラバスも用意されており、その中に指定閲読書や、参考書目類も載っているので、それを図書館で読み、講義中聞き取れなかった部分や、解らなかった部分を補っていきました。実際に、図書館には各講義の参考図書を集めてあるコーナーがあるので、そこに行って本を読んだりもしていました。
 そういう意味では、勉強する為の環境は、整えられており、私は大変助かりました。この二学期も単位を落とすことなく終了し段々と大学生活に慣れてきた手ごたえも感じられた学期でした。また、中国語力も大学に入ってから、大きく伸びました。やはり聞く、喋る、読む、書くをひたすら繰り返す生活は、語学力を高めてくれますし、その方法が、自分にとっては一番の語学学習方法である事を感じました。
 そして、あっという間に一年が過ぎ、二年目を迎えることとなります。
by ken1horie | 2014-07-04 13:04 | 台湾大学留学 | Comments(0)