台湾その日暮らし


by ken1horie
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 台湾で労働ビザ有りの就業について、昨年から何度か書いていますが。福利厚生についてはあまりきちんと書いていなかったと思いますので、今回改めて書いておこうと思います。

 まず、台湾でのローカルで就職した場合の福利厚生ですが、単純に日本と比較した場合、明らかに落ちます。まずは、有給休暇から書きますが、法律で規定されている内容では、就職1年目は有給休暇がありません。2年目に7日間付与されます。その後勤続年数が増えるにしたがって、日数は増えますが、日本の様に1年ごとに1日増える形ではありません。3年以上勤務で7日が10日となり、5年以上で14日、10年以上は、毎年1年ずつ増え、最大30日となっています。台湾の労働部が、休みに関しての計算サイトを公開していますので、こちらで確認すると判りやすいでしょう。
 また、その他の休みの規定も、労働部のサイトで公開されていますので、こちらを参考にするとよいでしょう。
 台湾の場合休日が少ないだ何だと、今揉めている部分がありますが、個人的には休日が少ないんじゃなくて、有給休暇があまりにも少ないのが問題だと思っています。何か突発であった場合に、有給で対応が出来ず欠勤扱いになってしまうのは、やっぱりどうなんだろうか?と思う部分があります。

 健康保険に関しては、台湾にもあります。毎月の給料から、保険費は引かれています。保険代はもしかしたら、給与金額で変わってくるのでしょうが、私の場合は1000元に満たない金額です。余談ですが、台湾の健康保険は、写真入りのICチップ付きカードで、診療履歴が全てICチップに記憶されているので、わざわざお医者さんに過去の病歴を言う必要がない場合もあります。また、複数の病院に通院している場合、薬の飲み合わせに関しても、お医者さんの方で確認出来る様になっています。
 労災保険も、同じ様にあり、やはり健康保険と同じ様に給与から差し引かれています。こちらも、私の場合保険代は1000元に満たない金額となっています。しかし、失業保険は外国人は対象外で、同じく労働年金(日本でいう厚生年金と似たような制度と思って下さい)も対象外となっています(台湾人と結婚している場合は、対象になります)。詳しくは労働部労工保険局のサイトを確認して下さい。

 結局、台湾でローカルでの就職をした場合、給与の面や社会保障の面を考えると、日本よりも劣る面が少なくないので、ある程度先の事も考えておかないと、不安な面があると思います。ヘッドハンティングをされて台湾で働いている場合なんかとは、明らかに違うでしょうし、そういう方は、多分他にも色々と転職や起業等のチャンスなんかもあるのではないでしょうか?例えば、ローカルで働く場合、業種や会社によって違いはあると思いますが、少なくとも中国語は仕事で使えるレベルではないと、非常にキツイでしょう。しかし、私の場合ですが日本で同じ仕事をする場合の1/4~1/2の給与金額である現実を考えると、台湾の給与水準がとても低いレベルであるのが判ると思います(それでも私の給与金額は、台湾では高給の方に入ります)。

 また、台湾で生活する場合、先日のクレジットカードの申し込みの記事アパート探し記事でも書きましたが、色々な申請事や問い合わせに関しては、中国語が必須です。英語で対応してくれる場合もありますが、それでも中国語は必須となるでしょう。これは、あくまでも台北の場合ですが、中南部に行くとなると、これに閩南語(所謂台湾語)も必要となります。

 実際に台湾の場合、それらの現実的な問題がある為に、人材の流出も止まりません。また、外国人を雇用するとしても、給与が一般の台湾人よりも高くなるので、嫌われる部分もあります(それでも、やはり給与水準としては低い)。また、日本の国際的なプレゼンスも低下している中、私の勤務先でも、中国での案件や、中国企業の案件の方が多く、また台湾本社よりも中国支社の方が規模が大きくなっている現実もあり、日本人が必要とされる部分は、少しずつ減っていると思います。

 少なくとも、台湾のローカルで働く場合、尤も会社にもよるのですが(確かに一部では福利厚生のよい会社もある事を耳にしていますが、基本的には台湾の法律に準じている場合が大多数でしょう)、日本並みの福利厚生は望めない、と思っていた方が間違いないでしょう。

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by ken1horie | 2016-10-25 16:29 | 台湾生活 | Comments(0)
 昨年のエントリーで、台湾で仕事を探す記事と、その続編を書きました。また、先日も就職後1年経った記事を書いています。私自身は、台湾での就職に関して今の会社のみでの経験しかないので、他の業界や業種、或いは会社については判りません。しかしながら、台湾のある日本大手企業での現地採用に関して、知り合いから誰か紹介してもらえないか、という話が来たりして、その内容に関して思うと、台湾で中国語が話せ業務が出来る日本人というのが、中々探し難いのではないのか?という感じもしています。
 そもそも、中国語が出来れば、台湾での就職に関して、就職サイトの104人力銀行1111人力銀行を利用して自分で仕事を探す事も可能ですし、台湾での人脈もある程度はあるでしょうから、そのツテで仕事を探す事も可能でしょう。私自身も、現在の仕事は1111人力銀行で目にした会社に応募をして採用をされました。また、友人が働いている会社で欠員が出来たとかいう話も耳にしますし、大学の先輩からも仕事の紹介話なんかもありました。ある日本人の友人は、やはりツテから就職しています。

 台湾には確かに日系の就職紹介会社があります。しかし、それらの会社に登録している日本人の多くが、まず中国語があまり出来ず、それでも台湾に残りたいと希望していると、話を聞いたことがあります。それ故に、そういう日本人は台湾での就職時に足元を見られてしまう現実もあるらしいという事です。
 104人力銀行や、1111人力銀行で応募した場合も、面接の連絡は電話が掛かってくる場合が殆どでしょう。その時に中国語で対応が出来なかった場合、面接場所や時間に関しても、全く判らず面接にたどり着く事は、まず難しいかも知れません。私の場合も、面接の案内は電話で来ましたし、実際の面接は中国語で行われ、最後に日本語が話せる董事長(日本では会長に相当)との面接は、日本語で行われました(余談ですが、董事長は業務でも私には日本語で話す事もあります)。ローカル企業で働く場合、当然中国語は必須となりますし、面接も中国語で行われるのは、当然の事だと思います。そういった場で質問に対し、中国語で素早く対応が出来たり、機転の利いた回答をするには、やはりそれなりの語学力と業務経験や知識等が必要になってくるのではないでしょうか?

 さて、最初に書きましたが台湾で中国語が話せて業務が出来る日本人を探す、というのが意外と難しいのではないのか?と思う原因に、やはり中国の存在もあると思います。昨今に於いては中国の方が労働条件が良いとの話を聞きますし、私の知っている台湾人の中にも、中国で仕事をしている人がそれなりにいます。また、仕事の規模や待遇に関しても台湾より遥かに良く、台湾に戻る気にはなれない、と言った本音も耳にします。当然優秀な人材は、待遇の良い方へ行きますし、待遇の良い場所から離れる気もないでしょう。そういう面から見ると、やはり台湾は労働市場としては魅力に欠ける場所であると言わざるを得ません。じゃあ、何で私は台湾にいるのか?と聞かれれば、自分には実力も運も無いんでしょうな、と溜息交じりに言うか、まだチャンスが巡ってこない、と言うかしかないでしょう。そういう批判に対しては私自身は甘受するしかない、と言うのが本音ですし、苦笑いでそう答えるしかないと思っています。

 結局のところ、私は日本と台湾、しかも台北のみですが、の2箇所での生活経験しかありませんが、日本も台湾も同じ様に現実的な問題があり、それは変わらないという事です。それは、仕事をする上でも変わりません。台湾が理想的な場所でもなく、あくまでも日本と同じように現実的な問題がある社会である事には変わりがありません。そんな中で、これから先もどの様にして生きて行くかは、やはり頭の片隅に常に存在しています。それでも尚、そういった現実と少しでも向かい合って行きたいと思う部分はありますし、そういう現実の部分を少しでも知りたいという部分はあります。そして、それらの事を今後もここに書き残しておければ、と思う部分もあるのです。

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by ken1horie | 2016-10-10 18:11 | 台湾生活 | Comments(0)
 会社勤めを始めて、3か月が過ぎようとしています。先日会社から名刺を受け取り、正規採用に関しても、ほぼ間違いのない見通しはつきました。とは言え、やはり最後までは気を抜けませんが。

 私自身、この約3か月間で、会社にも仕事にもやっと慣れてきたかな、と思う部分はありますが、やはり大学で台湾での組織がどのように運営されているのか、に多少とも慣れていたのは大きかったのではないか、と感じています。いきなり会社勤めをしていたら、やはり日本とのギャップに悩んだ部分は少なくなかったかも知れません。また、私の日本でのキャリアの殆どは中小企業勤務でしたので、社長や上司に振り回される事にも慣れはありました。現在私の勤めている会社は、それなりに規模は大きいとは言え、やはり中小企業と変わらない部分が強く、社長がこうする、と言ったら、こう、という感じで、また社員教育や情報共有も、あまり進んでいない部分があります。ですから、見様見真似で仕事を覚えていく部分や、ひたすら自分から上司や周りに聞く、あるいは自力でネットで調べる、等々のことが必要で、自分から動かないと仕事が進まない部分もあります。

 すべての台湾の企業がそうである、とは思いませんし、業種によっても雰囲気ややり方は違うでしょう。私がこうしてblogの記事にしている事も、また一つの例にしか過ぎませんし、或いは別の方であれば、違う感想を持つかも知れません。幸いにして、私は日本では設備機械の設計や、現場での設置作業に携わり、また台湾に来る前は自動車業界にいました。現在の仕事も、自動車業界に関わっている比重が少なくなく、過去の経験も現在のところ役に立っています。ただ、そんな風に自分の経験が生かせる仕事に上手く巡り合うことも、もしかしたら少ないのかも知れません。日本でさえそうなんですから、ましてや国外では言わずもがなでしょう。

 外国語での仕事の毎日は、確かに疲れます。自分が予想していたより、疲れを感じているかも知れません。中国語以外にも、時には英語の資料にも目を通す必要がありますし、周りの会話では閩南語(所謂台湾語)が多い事も、影響しているでしょう(私はほとんど聞き取れません)。中国語に関しても、人それぞれしゃべり方に癖があり、電話対応も否応なしでしなければなりません。ですから、大学にいた時とは、また違う意味での中国語学習の毎日でもあります。そして、仕事で覚える必要のある専門用語の多さも、やはり仕事をしてみないと判らないことでした。

 若い時とは違い、私もいい年齢で体力の衰えも感じる日々です。中国語も、日本では正式に学んでおらず、台湾に来てから覚えました。ですから、やはり中国語を話すときでも、日本語で考えてしまう部分は当然ありますし、言葉が出てこない事もあります。体調が悪いときは、自分でも中国語が出てこなくて、落ち込むこともあります。また、周りの認識も、中国語での会話に関しては、まず問題がないと思っているので、話し方も手加減とかはありません。判らない単語は、その場で反応して聞き返すくらいでないと、やはり内容が判らなくなってしまいます。私の場合は、幸いにしてその基礎となる機械の知識がありましたし、台湾の大学でも学んでいたため、中国語力もそれなりのレベルにはなっていたため、何とかやっている状態、と言えるでしょう。しかし、大学にいた時も思いましたが、仕事も同じで、母語で仕事ができるなら、どんなに楽な事か、とも感じています。ボヤいていても仕方がないので、やるしかないのですが。

 最後に、会社から年度末の自己評価表の提出を求められましたが、内容は思いっきり盛りました。自分は努力していますアピールをしましたが、どうも台湾ですと、それが普通とも聞いています。それが普通であれば、やっぱりするしかないでしょう。今後台湾でお勤めをする予定や計画のある方は、自分自身のアピールを上手にすることを忘れない方がいいと思います。それが直接、給与や待遇にも関わってくるので、自分の達成したことや結果を出したことは、上手に主張した方がいいと思います。そういう意味では、私もずいぶんと図太くなったのかも知れません。
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by ken1horie | 2015-12-29 21:52 | 台湾生活 | Comments(0)
 台湾でお勤めを初めて、はや一ヶ月が経とうとしています。日本で働いていた時とは、また感じが違い、日系企業ではなく台湾資本の会社に勤務しているのも、またその違いを感じさせる部分があるのかも知れません。とは言え、かつて働いていた時の感覚が少しずつ戻ってきている様な部分もあり、働くと言う事に対しても、改めて色々と考える部分があります。ただ、幸か不幸か業務が比較的空いている時期に入社したのもあり、色々と社内の事を学びながら、徐々に仕事にも会社にも慣れている感じはしています(ですが、このまま受注がないと、試用期間が終わった時に、解雇される可能性はあるかも知れません)。

 現在私が勤務している会社は、顧客の8割が日本企業と言う事で、上司や同僚に日本語を話せる人も少なくありません。しかし、実際の業務上では英語も必要とされますし、社内での通常会話は中国語よりも福佬話(所謂台湾語)の方が多く耳に入っている環境ですが、これは業種にもよるのでしょう。私自身大学に通っていた時は、福佬話を耳にすることがあまりなかった為に、兎に角少しずつでも覚える必要があるかもしれない、と現在は感じています。ただ、そういった言葉の環境は、本当に各会社によって違うので、自分は偶々そういう会社に入ってしまった、と言う事なんでしょう。

 そして、その言葉で思う事は、改めて自分の中国語のレベルに関して、頭を悩ませてしまう事です。幸いにして、私のいる環境は日本語が通じますし、上司も社長も日本語を使おうとしている部分があります。ただ、私自身は出来るだけそれに頼らない様にしないと、とも感じていて少しでも業務で使える中国語に近づけたいと思っていますし、英語も福佬話も必要な環境ですので、やはりその辺は、少しでも貪欲に吸収して、業務に反映させられれば、と思っています。

 台湾で日本人が働く、となると日系企業にお勤めするか、或いは日本語教師が多いのかも知れません。当然、台湾資本の会社もで働いている場合もあるでしょう。また、その他外国資本の会社で働いている人もいると思います。各会社、其々違いがあると思いますし、特徴なんかもあると思います。私自身は、日本の会社と現在勤務している会社の違いを感じる時もありますが、また変わらないな、と感じる部分もあります。現在勤務している会社で言えば、日本の中小企業と同じく、結局全ては社長の考え次第、と言うか、社長がこうする、と言えばそうなってしまう部分があります。良し悪しはさて置いても、そういう部分にはある程度慣れているのもあり、仕方ないな、と割り切ってしまう部分は私にはあります。

 また面白いな、と思ったのは上司に対して「早く台湾の仕事のやり方に慣れたい」と言ったところ、上司は「台湾の仕事のやり方に慣れたら老闆(社長や会社経営者の事)になれるよ」と笑いながら返された事でしょうか。確かに台湾の場合、優秀な社員は会社からそのノウハウを早く吸収して独立してしまう場合が、少なくない様です。しかし、そういうのも、また解るような雰囲気はあります。私自身が今後どうなるのか、は判りませんが、少なくとも暫くは、現在勤務している会社のお世話になりそうな気がします。

 さて、最後にまた言葉の事について。
 よくよく考えると、バブル崩壊前までは、或いは崩壊直後暫くの間は、日本の場合はその市場規模からして、日本語だけでそれなりに商売が出来たんですね。今でも出来ない事はないでしょう。しかしながら、台湾の市場規模を考えた場合、やはりビジネスに於いては国外に市場を求める必要もあり、外国語の必要性を感じます。英語しかり、日本語しかり(とはいえ、日本語が必要とされるのも、この先あまり長く続かない様な気もします)。また、現在勤務している会社は中国に支社や工場がある為に、簡体字でのメールのやり取りも必要とします。日常的な会話では福佬話を話します。若い世代も、無理してでも福佬話を話している部分があるのかもしれません、仕事上では。
 それ以外にも、仕事を始めてから思ったことは、日本の客先等からの日本語の文章が、解らない時があるのです。主語は何なのか、その代名詞は何を指しているのか、またその文章に於いて或る物が必要なのか不要なのか。必要があって日本語を中国語に翻訳する場合に、時々頭を悩まします。その様な状態で、相手先に質問をしている私は、多分相手先からは何を言っているんだ?と思われているかも知れません。また、そんなことも理解出来ないのか?と。しかし、曖昧な表現は、或いは書き手のみが理解出来る様な文章は、はたして仕事を行う上で問題がないのでしょうか?それは、日本語だけに限った事ではないと思います。日本語は表現があいまいな言語だと言われがちですが、それは日本語の問題ではなく、その話者や書き手の問題ではないか、と感じる事が少なくありません。

 取り留めなく書いてしまいましたが、台湾で就職した感想は、先ずはこんな感じでしょうか。現在台湾で就職を考えている方には、あまり役立つとは思いませんが、少しでも参考になれば、とも思います。
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by ken1horie | 2015-10-29 22:23 | 台湾生活 | Comments(0)