台湾その日暮らし


by ken1horie
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今更ながら自分の中国語学習を振り返ってみる

 いい機会なので、今までの中国語学習に関して振り返っておこうと思いました。とは言え、以前にも似たようなエントリーは書いているかも知れません。また、この記事が中国語学習や、その他語学学習の参考になるのか、も判りません。取り敢えず、書き残しておこう、と思って書いています。

 自分が中国語学習を始めたのは、6年前に30歳も半ばを過ぎた状態で台湾に来てからでした(こう書くと、これを読まれた方は私の年齢がだいたいどれくらいなのかは、想像がつくと思います)。日本では、正式には中国語学習をしておらず、中国語が話せない状態で台湾に来て、中国語学習をスタートさせました。
 師大国語中心で最初に当たった先生が良かったのか、その先生はまず私に「日本人は漢字が判るから、教科書の音源を聞く時に、教科書を見ないで聞きなさい」と言われました。当時のクラスの中で、私は一番中国語力がない状態でのスタートだったのです。私自身は、どうやって勉強すればいいのか、判らなかったのもあり、先生の言うままに、教科書を見ずに音源を聞く事を繰り返しました。自分としては、この方法が合っていたいたのか、確かに効果を感じる事が出来ました。師大国語中心に通い始めた頃は、学校で音源を聞いている時間が、多かったと思います。レベルが上がってからは、言語交換でも、台湾人の友人に解らない部分をよく聞きました。実際に、一生懸命勉強した、と言う感じはありませんでしたが、色々とアパートのトラブルなんかもあり、そういうアクシデントに遭うと、やはり中国語を話す必要性を感じるため、そういった経験が、中国語学習の意欲を後押ししてくれた部分があります。また、英語が全く駄目だった為に、とにかく中国語は少しでも使える様にしないと、という気持ちはありました。
 学習方法に関しては、私自身は基本的に聴く事に重点を置いていました。特にこうしていた、と言う方法はありませんが、テレビも観たり、映画のDVDも観たりと、多分多くの方がされている事と、あまり変わらなかったと思います。

 結局、色々とあって2年間師大国語中心で中国語を学び、その後に台湾大学へ入学しましたが、台湾大学に入る前には、台湾人の友人と、それなりに中国語で会話が出来る様にはなっていたのと、師範大学国語中心でも、最後はレベル9の電視新聞(テレビニュース)のクラスだったのもあり、不安はあるにせよ、何とかなるだろうとは思っていました。
 ところが、台湾大学に入ったら、教授や同級生が言っている事が、全く聞き取れなかったのです。これは、大きなショックでした。教授が言っている内容が聞き取れない原因は、直ぐに判明しました。専門用語と名詞を知らない為に、聞き取れない事でした。また、教授が講義で話している内容も、文語寄りな場合もあり、これも語彙不足から起こる事でした。幸いにして、台湾大学の場合、講義内容のサイトが完備されており、図書館の地下にも講義で使う参考図書コーナー等もあり、講義内容のサイトにある、その日の講義内容を確認して、図書館でその講義に該当する部分の参考図書や教科書を読むことで補う事が可能でした。

 しかし、同級生との会話はどうにもなりません。聞き取れない理由は、彼らの話す速度が速い事と、日本語でもそうですが、会話の内容をお互いに解っている前提で話をすると、内容を簡略したり、飛ばしたりして会話をするために、会話の内容を捉える事が出来なかったのです。極端な例ですが、ある同級生に関してですが、私は大学3年生の終りの頃になって、やっとその同級生の話すスピードに慣れて聞き取る事が出来るようになりました。
 本当に痛感したのは、日常の何気ないお喋りが、一番難しい。自分はそう感じました。買い物にしても、何かを尋ねるにしても、目的が会話者同士で明確な為に、会話が成立しやすいのです。ですが、何気なくぽっとお喋りする場合は、目的等がないので、意味を捉えるのが難しいのです。こればかりは、場数を踏んだり、ある程度日常的に起こっている事等にも関心を持っていないと、上手くできないと思います。

 そういった問題を抱えながら、大学生活を過ごしていたのですが、実際に中国語力が上がった一番の原因は、台湾大学(歴史学系)の講義の重さでした。とにかく読む量と、レポートの量が多い。また、講義には討論も含まれているので、話す必要もありました。実際に自分でも思うのは、この4年間の大学生活がなかったら、中国語力がここまで上がったか、は疑問です。また、この講義内容の重さは、中国語の表現とかで「どうしてこう言うんだろう?」と考える余裕を与えてくれなかったので、もう割り切って、これはこう、と言う形で兎に角余計な事を考えずに覚えるしかありませんでした。実を言うと、却ってこれが良かったと思っています。

 つまり、私自身、追い込まれて中国語を覚えていった訳で、そういう意味では意識して中国語を勉強してきた、と言う部分が、大学生活に於いては完全に欠落しています。結局、勉強しよう!と思って出来るタイプでもないので、そういう意味ではやるしかない状態だったから、中国語が覚えられたんじゃないか、とも思っています。なので「どうやって勉強したんですか?」と言われると非常に苦しいのです。こうして、書いたものを読み返してみても、中国語の学習方法は、基本的にあまり書かれていないのが判ります。

 実際、今必要に迫られて英語の資料を読んでいますが、これもやはり必要に迫られている所為か、英語学習としての効果を感じています。どうしようもないとは思うのですが、語学学習に関しては、必要に迫られる、と言うのが一番大きな効果をもたらすのではないのか?とも最近感じています。
 私自身、かなり年齢が高くなってから、中国語学習を開始して、今の状態になりました。若い頃に出来るのであれば、若い時にした方が、労力は少ないと思います。英語でも、中国語でもそうですが、簡単に単語を忘れたりします。それでも、やはり「必要」である事の意味は大きくて、その必要性があるから、私は何とかこうして、やっている、またやれている部分があるんじゃないか、と感じています。

 必要でなければ、生活や仕事に関係なければ、私は外国語を覚える事は出来ないでしょう。そういう意味では、私は全くの凡人です。でも、それを考えると、外国語が出来ない事を恥じる必要はないと思うのです。それが必要な人が、必要であるにもかかわらず出来ないのは問題だと思いますが、日常的に必要ではない人が、英語が出来ない、他の外国語が出来ない、は当たり前で自然な事だと思います。
 私だって、今の状態でなければ、中国語も出来ませんし、英語も全く駄目だったでしょう(英語は今でもダメです)。逆説的な事ですが、日本語だけで事足りる、と言うのは幸せな事でもあると思います。

 最後に、語学学習に関しては、やはり終りはなく、私の中国語も、まだまだ改善の余地が沢山あり、簡単な事ではないと、ため息が出る事もあります。また、外国語が出来るからといって、偉い訳でもなんでもないのです。また、自分の中国語も日本人のアクセントやクセがあるので、母語者以外の日本語を笑うことが出来なくなりました。実を言うと、中国語を学んで一番良かったな、と思う事は、この母語者以外の日本語を笑えなくなった、と言うことなのかも知れません。

補足:
語学学習には、辞書が欠かせませんね。個人的にお勧めの辞書のサイトをリンクしておきます。
萌典:https://www.moedict.tw/
iOSとAndroid用のアプリもあります(無料)。発音も出ますし、ピンイン、注音共に表示がされ、例文も載っています。内容は、台湾の教育部の辞書と全く同じなので安心して使えると共に、オフラインで使用可能です。スマホやタブレットに入れておくと、大変便利でしょう。

Merriam-Webster Apps:http://www.merriam-webster.com/dictionary-apps/android-ipad-iphone-windows.htm
英英辞書ですが、私はこちらのWebsterを使っています。こちらも、無料で且つオフラインで使え、内容も充実しており、発音も出ます。こちらも、スマホやタブレットに入れておくと、便利でしょう。
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Commented by AC at 2014-12-11 13:53 x
とても参考になりました。
Commented by ken1horie at 2014-12-11 22:04
有難う御座います。
Commented at 2014-12-21 23:23 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ken1horie at 2014-12-21 23:48
コメント有難うございます。私もまだまだなんですけれど、頑張ります。いつも、本当にありがとうございます。励みになります。
by ken1horie | 2014-12-06 14:30 | 台湾生活 | Comments(4)