台湾その日暮らし


by ken1horie
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

四年間のこと:三年一学期

 三年の一学期に受けた講義は、日本通史(上)(古代から平安末期か鎌倉初期だったか)、台湾近代史(清朝末期から日本の第二次世界大戦の敗戦まで)、近代中国邊疆史、現代中国與世界:1842-1911、台湾歴史與文化、清代台湾開発史(一)、日本近現代資料解析(一)、日治時期台湾原住民之文化政治、服務学習(三)校内服務の合計19単位でした。
 三年になると、多くの系内選択科目を履修する事が可能で、また必要な卒業単位数を数えながら講義を選択した部分がありました。今回履修している科目は、全て歴史学系(大学部)と歴史系(マスター)が開講している講義に服務学習を加えた形でした。

 日本通史(上)は、台湾人から見た日本の歴史はどのようなものなのか、興味があり選択しました。更に私は日本では、中学生までしか真面目に歴史の授業を受けていなかったのもあり、もう一度日本史を学ぶいい機会でもありました。講義方法が、ちょっと風変わりで、3時間の講義でしたが、最初の1時間を日本の現在のニュースの内容を討論し、残り2時間が歴史の講義でした。尖閣諸島の問題や、安倍さんが首相になった時期とも重なり、教授とは意見が対立する議論を割と多くした記憶があります。
 台湾近代史は、軽い気持ちで違う教授がどのように台湾史を講義するのかに興味を持って受ける事にしました。必修の台湾史は既に受講済みだったので、その時の教授の歴史観との違い等を踏まえつつ、復習する感じで受けました。授業内容的には、宿題や期末レポートもあり、軽くはありませんでした。
 近代中国邊疆史は、単なる軽い気持ちで中国の辺境ってどんな感じだったのかしら?と選択しました。講義内容は面白かったのですが、人名が中々覚えられず、結果としてテストの点数は、あまり良くありませんでした。それでも、講義内容は面白かったですし、モンゴル、ウイグル、チベットの問題も改めて色々な論文や資料を読まないとダメだなと感じました。
 現代中国與世界:1842-1911は、必修科目の中国史(四)の予習として選択しました。通識科目でもあるこの講義は、学生の人数が非常に多く(それだけ、講義内容も重くなく、それでいて3単位なのも、大きく影響していたと思います)、基本的には2時間、教授の講義を聴き、残り1時間が討論でした。中国史(四)の予習になったかどうかは、結局判りませんでしたが、この時に購入していた教科書類は、後々役に立ちました。
 台湾歴史與文化は、政治大学から移られてきた呂紹理教授が開講した講義で、台湾大学の教授の講義方法とは、また違い、同じ台湾史の講義でも、新鮮な部分がありました。講義の内容は、古代から現代に到るまでの台湾史についてで、グループレポートがありました。
 清代台湾開発史(一)は、現在私の指導教授の李文良教授の講義でした。この講義を受けようと思ったきっかけは、日本統治時代の歴史を理解するには、やはり清朝統治時代の歴史を理解していないと、深い部分まで理解できないのではないのか?と疑問が浮かんだために選択しました。毎週指定閲読があり、期末のレポートはフィールドワークの計画書という内容で、軽い内容ではなかったのが印象的ではありましたが、講義内容が多岐にわたっており、清代の台湾史を理解する上では大変有意義な講義でした。
 日本近現代資料解析(一)は、日本の近現代の文献の解読を行う講義でした。母語が日本語である自分でも、文献の中には読めない熟語等があり、また候文を読んだりもして、やはり資料を前もってそれなりに調べておかないと、対応できない内容でした。文献の解読は、歴史研究に於いては、基礎的な事なので、例え母語が日本語であったとしても、こういう講義を受けておくと、少しでも文献を読むことに慣れる部分があります。
 日治時期台湾原住民之文化政治は、愛知県にある私立南山大学の松田教授が開講された講義で、日本語で受ける講義でもありました。ずっと中国語で講義を受けてきて、ここで初めて日本語での講義を受けました。なんと解り易いことか!母語で高等教育を受けることが、ここまで理解しやすく、また負担が少ないことを、改めて痛感しました。最近は日本の大学でも、英語で行う講義を増やす傾向にあるみたいですが、その辺はうまくバランスを取った方がいいんじゃないか、とも思いました。実際に、英語に関しての問題は、全ての人が解る必要はなくて、英語が必要な地位にある方の英語力が低い事が問題なのではないのか、と個人的には感じています。また、私はさっとではありますが、理蕃誌稿に目を通していたので、講義内容は把握しやすい部分がありました。
 服務学習(三)は、台湾大学の校史館での日本語ガイドでした。台湾大学の歴史を知るいい機会でもありましたし、台湾史の講義を主に受けていた私には、面白い内容でもありました。四年生になって、この校史館の服務学習のTAを担当する事になり、日本からの賓客の参観時には、ガイドを担当する事もありました。また、校史館が収集保存しているオーラルヒストリーのインタビューを手伝ったりもして、校史館とは、浅からぬ関わりを持つことになりました。

 三年の一学期も、19単位と単位数が少なくない学期でした。しかしながら、ある程度卒業に向けて単位が取れたこと、また台湾史に関する講義も自分が思ったように取れたことで、忙しいながらも充実した学期でした。また、ひょんなことから校史館の服務学習を選択した事で、その後に自分自身、講義以外にも台湾に関する面白い話を聞くことが出来る様になったのは、自分にとっても思いがけない収穫でした。そして、自分が受けたい講義を主に取ったのもあり、自分では意識していませんでしたが、成績も以前に比べて確実に上がっている結果を残せた学期でした。
[PR]
by ken1horie | 2014-07-19 02:08 | 台湾大学留学 | Comments(0)