台湾その日暮らし


by ken1horie
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臺湾大学校史館

 臺湾大学校史館の許可も取りましたので、少し校史館の紹介をしようと思います。臺湾大学の前身は、旧台北帝国大学ですが、校史館は、その台北帝国大学から、現在の臺湾大学に至るまでの歴史博物館、と言っていいでしょう。歴史と共に、現在の臺湾大学の紹介の意味合いもあると思います。惜しむらくは、各展示が中国語のみの表示なのですが、学期中は学生の日本語ガイドボランティアも校史館に居る場合がありますので、訪れた際には、確認してみるのもいいでしょう。また、団体であれば、日本語ガイドの申請も可能です。

 それでは、まず入り口から。
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 校史館は、台北帝国大学時代の図書館で、また臺湾大学の旧総合図書館でもあります。1998年に台北市の指定古蹟となりました。また、2005年に校史館としてオープンしました。また、2階にある校史館に続く階段には、台北帝国大学時代から、臺湾大学までの写真が展示されております。
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 校史館に入ると、まず最初は臺湾大学の精神がテーマの展示となっています。銅像は、臺湾大学の基礎を作った第四代学長の傅斯年学長の銅像があり、校訓の「敦品勵學,愛國愛人(正確には敦品力學,愛國愛人なのですが、力學だと、物理の力學と誤解される恐れがあるとして、後日同じ発音の勵學となりました。しかし、それでは本来の意味と違ってしまう、と言う意見が現在でもあります。意味は「篤実に学に励み、国を愛し、人を愛す」といったところでしょうか)」が刻まれています。また、その後ろには「我們貢獻這個大學與宇宙的精神(私達はこの大学と、宇宙の精神に貢献しよう)」と言う、傅斯年学長がスピノザからインスピレーションを受けた言葉が刻まれています。また、校史館全体の縮小模型も展示されております。また、臺湾大学の精神は「学術の自由と大学の自立」です。
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 続いて、曾て貸し出しカウンターがあった場所へと移動します。現在は、以前の図書館の様子をスライド放映しています。
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 また、その反対側には「卓越を追求する」と言うテーマの展示があります。写真に有る橋は、社会と大学を繋ぐ、と言う意味が込められています。
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 そして、臺湾大学の前身である台北帝国大学に関する展示スペースへと移動します。
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 このメジャーですが、よく見ると「台湾総督府製作」とあります。日本統治時代台湾では、計量器は全て総督府による専売制でした。
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 台北帝国大学に関する展示スペースが終わると、臺湾大学に関する展示スペースへと移動します。歴代各学長の肖像画が並び、また歴代各学長に関する資料も展示されています。第一代学長の羅宗洛学長は、北海道帝国大学で博士号を取得しており、日本の教育システムを熟知していた為に、国民政府から台北帝国大学の接収の為に派遣されたと言われています。彼は当時の台北帝国大学の学術水準の高さを評価しており、当時の教授陣を出来る限り臺湾大学に残そうと努力しましたが、結局当時の台湾統治責任者の陳儀には敵わず、短期間で臺湾大学を去る事になります。結局臺湾大学の方向性が決まるのは、この後、第四代学長の傅斯年によってでした。(臺湾大学では、非常に人気のある傅斯年ですが、彼にも負の面があり、熱烈な民族主義者である事が、問題を引き起こした事もあり、臺湾大学以外の事に関しては、現在でも評価が分かれる部分はあります。)
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 そして、臺湾大学の各学部の紹介となります。
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 こちらの、机にあるライトの傘を見て頂けると分るのですが、色の違いが判ると思います。右手手前の色が薄い物は、戦前から残っているもので、この傘ですが、現在の図書館の地下にある自習室にも、戦前から残っている物が、幾つかあります。
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 1958年までは、臺湾大学の大学部は卒業論文がありました。その論文の幾つかを展示しています。李登輝さんの論文も展示されています。また、ここには臺湾大学が発行しているジャーナルや、写真左手には世界各国の大学との交流に於いての記念品が展示されています。写真右手手前には、提携大学の一覧が展示されています。
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 そして、臺湾大学の社会貢献の展示スペースです。SARSが流行った時にワクチン開発に協力した事や、日本と同じく地震の多い台湾での、耐震構造の研究結果等の展示がしてあります。
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 続いて臺湾大学の生活の展示スペースです。履修表や、学生生活の変化が展示されいています。
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 また、臺湾大学のクラブ活動についての、展示となります。臺湾大学のラグビー部は、台北帝国大学から続く伝統の有るクラブですが、私は学校でラグビー部の練習を見た事がありません。多分、特別にグランドを持っているのかも知れません。
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 そして、最後に各時代の学生の思い入れが有る学内の場所の投票結果が展示されています。
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 全ての部分を、今回写真に撮って説明している訳ではありませんが、主要な部分は、抑えておきました。また、校史館のあるフロアには、人類学博物館や臺湾大学の各博物館群を紹介している川流庁、そして臺湾大学出版中心の支店もあります。今回は、校史館の紹介ですが、引き続き、臺湾大学に有る博物館群の紹介をしていこうと思っていますので、もしお付き合いして頂ければ、有り難いです。
 これら台湾大学博物館群の参観は、全て無料となっていますので、もし台北旅行の折に、立ち寄って頂ければ、もしかしたら、また別の台湾や日本統治時代台湾の姿を垣間見る事が出来るかも知れません。
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by ken1horie | 2014-01-22 04:37 | 台湾大学留学 | Comments(0)