少しずつABARTH 595ベースグレードに手を加えてきて、最後の仕上げとしてブレーキをフロントはエンドレスのチビロクへ、リアはASSO INTERNATIONALのビッグローターに換えました。
コンペに乗っていたら、多分ブレーキを換えることはしなかったでしょう。最初からブレンボが着いていますし、それを敢えて換える必要はないと思います。それでもリアのローターを大きくして、ブレーキホースをステンレスメッシュに換えることはしていたと思います。ツーリズモだったら、そうですねフロントはコンペと同じブレンボにして、やはりリヤのローターを大きくする選択となるでしょうか。
ネットで調べる限り、今履いている16インチのTWSのホイールも、冬タイヤ用の16インチのホイールもブレンボのキャリパーには対応している様なのですが、やっぱりキャリパーとホイールのクリアランスはかなり少なそうなのが気になっていました。チビロクであれば、ブレンボよりも小さめで、型紙でもホイールとのクリアランスを確認したところ、十分にいけそうなのが判りました。イタリア車であればブレンボじゃないですか?と言われそうなのですが、なんとなくなのですが、ブレンボにする気になれなかったのです、ハッキリとした理由はないのですが。
フロントはこんな感じになりました。
リアはこんな感じです。
今回ここまでやったので、ブレーキホースもステンレスメッシュホースに換えています。そして実際に走ってみたところ、ノーマルでも十分に効いていたブレーキは更に効く様になって安心感が増しました。これは今回パッドを同じくエンドレスのMX72にしているのも影響していると思います。またブレーキペダルを踏んだ時の剛性感とカッチリ感が素晴らしくフィーリングも大幅に向上しました。加えてブレーキペダルの踏む量でブレーキングのコントロールもしやすくなりました。正直なところ、これはもうノーマルの状態には戻れないんじゃないのか、と思う様なくらいの変化でした。
以前ABARTH 595の購入を検討していた時に、コンペにも試乗をしています。正直言うと、その時にはベースグレードとコンペのブレーキの違いを感じる事はありませんでした。コンペの方がブレーキが良く効く様な印象もなかったと思います。もしかしたら、その辺りも気にして乗っていたら、違いに気付いたのかも知れません。
ブレーキを換えるとしたら、ベースグレード、ツーリズモ、或いはPISTAやF595でしょうか。いずれもブレンボのブレーキではありません。とは言え実際にそこまで必要なのか?と聞かれれば、サーキットを走る予定がないのであれば必要ないと思います。実際にベースグレードのブレーキも十分によく効きます。リアのローターを大きくして、パッドを換えて、ブレーキホースのステンレスメッシュ化だけでも十分だったんじゃないか?とも思っています。それだけでブレーキ時の前のめり感はかなり改善できそうな気もしています。そして自分自身もサーキットを走るつもりはありません。尤も時間の余裕があって参加台数も少なく安全かつ気楽に走れる機会があれば行くこともあるとは思いますが。それでも積極的に走行会に参加するつもりはありません。ですから、実際にはここまでブレーキを良くする必要もなかったのは紛れも無い事実なのです。でも、カッコいいじゃないですか、エンドレスのキャリパー。リアもビッグローター化したことにより、ブレーキング時の前のめりになりがちな停止状態も改善されました。当然見た目のバランスも良くなっています。リアのローター、明らかに大きさが小さく見た目のバランスを欠いていましたから。自分でカッコいいなぁ、と自己満足できるのは大切だと思うのです。車に対する愛着もさらに深まります。
さて、ここまですれば、あとは吸排気を弄ってECUも書き換えてパワーアップ、となるのでしょうが、全くする気がないのです。今のベースグレードのエンジン馬力で十分なのもありますが、それよりもギチギチのエンジンルームの状態を見ていたら、これ以上エンジンパワーを上げる気にはならないのです。エンジンルーム内の温度上昇による樹脂やゴム部品の熱による劣化が気になるのです。コンペと同じくらいまでなら大丈夫なんでしょうけれど、それでもする気にはなれません。何だかんだと言いながら、今くらいのエンジンパワーが自分にも合っていると思っています。
時間をかけて、ここまでやっと来ました。車のカスタマイズは、人それぞれのやり方や楽しみ方があります。こういうカスタマイズは、自分の嗜好や乗り方に合わせて、していけば良いと思っています。それこそ、正解なんてないのですから、自分が、或いは家族がいる方は、みなさん揃って楽しめれば、それで良いと思うのです。